第3章 入学
朝起きて身支度を整えると、スマホを片手に新聞やテレビを見る。
これが私の習慣
世の中は色々な情報、話題で溢れている
そしてそれを表現する者、捉え方等によって全く変わって見える
私はそれらを比較して見たりするのが割と好きだったりする。
(まぁ、暇つぶし程度だけどw)
でも、今日は…
【雄英高等学校ヒーロー科 入試当日!】
どの新聞を見ても一面にはこれが大きく書かれている。
どのチャンネルを見てもこの特集。
(雄英の入試ってそういえば今日だったっけ…どれもこれも同じような内容の記事…)
まぁ、それは仕方がないことだ
なにせ雄英高校ヒーロー科といえば
プロヒーローに必須な資格取得を目的とする養成校で、全国同科中、最も人気で最も難しく その倍率は例年300を超えるらしい。
しかも前の偏差値は79だとか…
(偏差値79とかおかしい…いったい何をどうしたらそうなるんだ…私だけの偏差値なら取れるだろうけど、学校の偏差値だよ!?落ちぶれた人とかいないの!?)
さらに言うと、
平和の象徴 オールマイト
事件解決数史上最多 エンデヴァー
ベストジーニスト8年連続受賞 ベストジーニスト
などなど…偉大なヒーローになるためには雄英卒業が絶対条件なんだとか
(うーん…偉大なヒーローかぁ…ヒーローなりたいけどなぁ…高校行かせてもらえるかなぁー…いや、私が行きたいっていえば行けるんだけど…うーむ…)
『でも…高校くらいは行ってみたいよなぁー…』
紬「じゃあ、行きますか?雄英」
『へ?…え、なんで 紬が?いつの間に入って…?』
裕亮「俺もいますよ。返事が返ってこなかったので合鍵で入ってきたんです」
考え事をしていて気づかなかったみたいだ
紬「で、美羽様は行きたいですか?雄英高校!」
『え、あ…でも。私…行っていいの?』
少し遠慮がちに私が言ったことを察したようで
紬「あぁ…そこは大丈夫ですよ。実は雄英から美羽様に推薦がきてるんですよ。』