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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第22章 【ふたりの騎士道】ひよこ班、山を登る


日が過ぎるにつれて、練兵場に集まる訓練生の数は減っていった。班に欠員が出る場合が多い中、第三班は今日も全員揃っている。今日はそれぞれの班ではなく、一同が整列する状態で集められた。そこへ、団長のランスロットやサフィア達が現れた。
「受験生の皆、よくぞここまで残ったな。今日は、皆に大事な話がある」
ランスロットの言葉にごくりと喉を鳴らす勢いの受験生達。
「我が白竜騎士団では、以前より騎空士と関わる機会が増えている現状がある。そこで、今回とある騎空士の方に試験に参加してもらうことにした。俺の信頼する騎空士を、皆にも紹介する」
そうして促された先にいたのは、イザベラの一件でも、ウェールズの件でも助けられた、グラン達だった。
「おうおう!よろしく頼むぜぇ!」
いつもの調子でビィが。
「え、えっと……皆さんと一緒に頑張ります!よろしくお願いします!」
少し緊張した様子でルリアが。
「どうも、グランです。ビシバシ指導します」
あくまで穏やかな笑みを浮かべて、グランが挨拶をした。
(面白がってそう…)
あまり冗談は言わないと思っていたが、案外そうでもないようだ。
「おっと、まだ静かにしてくれ〜!」
突然のグラン達の登場にどよめきだした場をヴェインが静める。続けてランスロットが、これからの試験についての説明を行う。次の試験は、〝登山〟。各班は城下町で準備を整え次第、出発する。
「なお、次の試験が最終試験となるため、皆、気を引き締めて臨むように」
最終試験ーそう言われて受験生達は気を引き締め、準備に勤しむのであった。

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