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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第20章 【ふたりの騎士道】白竜騎士団入団試験、開始


筆記試験が終わると、グループ面接に移った。三人程度を同時に個室に呼び、それぞれ面接をする。どんな思いでこの試験に臨んだか、どんな思いで騎士になりたいか。それを確認するための場である。
実を言うと、サフィアは厳密には試験官ではない。非常時の対処と、どちらかと言うと受験生達の〝観察〟を目的にここにいる。だから今回の面接では待機場所でひっそりと、待たされている受験生達の態度や顔つきなどを〝観察〟していた。
(気合に満ちた者、冷静な者、緊張している者…いろんな人種がいる)
ふとサフィアは、面接室から出てきた三人に目を留めた。祖父と父を騎士にもつ生粋の騎士の家系の出であるヘンリーと、例の二人組、アーサーとモルドレッドだ。やりきった顔で堂々と出てくるヘンリーと裏腹に、アーサーとモルドレッドはどこか気落ちした様子である。
(あれは…上手く伝えられなかったかな?)
第一印象こそ良いものとは言えなかったものの、さすがに簡単に切り捨てるには残念なものもある。そう思って軽く眉を寄せていたら、彼らの後に出てきた試験官がサフィアに近づいてきた。
「サフィアさん、団長がお呼びです」
「ん…?わかった、行くわ」
予定には無かった事に首を傾げながら、サフィアはランスロットとヴェインのいる面接室へと入った。

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