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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第2章 【救国の忠騎士】暗躍する黒い影


「ここを見られてしまった以上、誰も生かしちゃおけない決まりなんでな!」
「キャッ!?」
そう言うや否や、警備兵はルリアを人質にとった。皆の間に動揺が奔る。
「なに…!?貴様、何のつもりだ!」
「おっと!下手な真似はするなよ…」
その時、警備兵の注意が一瞬ランスロットに向いた。
「その娘を離せ」
一瞬の隙を逃さずジークフリートが当身をくらわせ、警備兵は床に転がる。ルリアは無事にグラン達の元へ返された。警戒心が強まる警備兵は、一行に剣を向ける。
「ランスロット、今だけ力を貸せ」
「何がどうなっている…ひとまずはお預けだ。行くぞ!」
「うん!」
ランスロットの号に従い、一同は襲い来る警備兵達を迎え撃った。




問答無用で襲いかかって来た警備兵達を退けると、ランスロットとジークフリートは再び対峙した。
「ジークフリート!貴様は…何を知っている?答えろ!」
「…いいのか?俺を捕まえるんじゃなかったのか?」
「ふん…ルリアの顔に免じて、話だけは聞いてやる」
ランスロットがそう言い放つと、ジークフリートは静かに「わかった」と答え、ついて来いと皆を促す。説明が先だと声を上げるランスロットだったが、ジークフリートは「ついてくればわかる」と言って取り合わなかった。そして一行は、村長殿とジークフリートに呼ばれた老翁と共に、地下室のさらに奥へと進むのだった。




ある扉の前で、ジークフリートは足を止め、言った。
「この扉の向こうに、お前達が知らないフェードラッヘの真実が隠されている」
「真実だと…?」
眉を寄せるランスロットを一瞥し、ジークフリートはその扉を開いた。そこは先程と同じように牢屋が並んでおり、ジークフリートはその中にいた男達を助け出した。彼らは何処かの村人で、村長共々この地下牢に囚われていたようだ。それをジークフリートが助けた、ということなのだろう。先代ヨゼフ王が内密に作らせた隠し通路を使用したらしい。ではなぜ、村人達は捕らえられていたのか。
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