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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第2章 【救国の忠騎士】暗躍する黒い影


「ま、待ってくださーい!」
突如ルリアが彼らの間に飛び出してきた。その行動と大きな制止の声に、戦闘体勢だった者達が動きを止める。
「おい!どうしたルリア!危ねぇぞ!」
ルリアの行動に驚いたビィもまた大きな声を上げた。ルリアは愁色を浮かべて言葉を紡ぐ。
「だって…ジークフリートさん…何か訳がありそうです…」
「どけ!ルリア!邪魔をするな!」
だがランスロットの興奮は冷めやらず、ルリアに向けて怒声を放つ。それでもルリアは怯まず、ランスロットに向けて言い放った。
「どきません!!!一度ちゃんとお話してください!ねっ?グランもそう思いますよね?」
ルリアは状況判断に徹していたグランに問いかける。彼はしっかりと頷いてみせた。
「うん。そちらのお爺さんの事もあるし、話をきいてみてもいいんじゃないかな」
部外者、第三者だからこその冷静な判断と答えだ。
「グラン!お前までどうしたというんだ?」
「と、とにかく喧嘩はダメなんです!ダメなものはダメなんです!私には…ジークフリートさんが悪い人には思えないんです!だって、さっき、私の事を…。とにかく!お二人が話しあってくれるまで、私はここをどきません!」
ルリアの必死な訴えに、どうするかと判断を決めあぐねている間に、水を差す存在が現れた。
「騒ぎ声がすると思って来てみれば…いったい何事だ!?」
「おい!貴様ら!どこから侵入した!」
どうやらここの警備兵のようだった。一同に緊張が奔るが、ランスロットがすぐさま機転を利かせて声を上げた。
「待て!あなた達は、王都の関係者か?俺は白竜騎士団団長のランスロット。怪しいものではない!」
「同じく、白竜騎士団のヴェインだ!そこにいる、大逆人ジークフリートの捕縛協力を要請する!」
続いてヴェインも声を上げる。だが警備兵達の反応は、彼らの予測していたものとはあまりにも異なっていた。
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