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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第18章 【FTEP】気高き白竜と聖なる御心


「ど、どういうことですか?サフィアさん」
「それ私にきくの?」
ついと視線を本人達に向ければ、彼らは頷いて説明を始めた。
「決着が付かぬよう、急遽、即興で立ち回っていたであります」
「俺達が本気を出せば、タダでは済まないと考えてな。どちらかが命を落とす結果など、そんな事は誰も望んではいないだろう?」
うんうんと頷くサフィア。命どころか怪我でもしてみたならば、怒鳴りつけてやっていたところだ。
未だどよめきおさまらない騎士達に向かって、シャルロッテは声を上げた。
「好奇心を抱くのは結構でありますが、我々騎士がすべき事は、団同士の強さを競い合う事よりも、共に騎士として誇りを持ち、日々、研鑽を積み重ね、高潔に生きる事が大切なのであります」
凛とした声に、騎士達の背筋が伸びる。だがその後に続く言葉に、場の空気が変動する。
「…とはいえ、二大騎士団が集い、腕を磨く機会は早々ないであります」
おさめたばかりの剣を、シャルロッテは再び抜く。
「ああ」
ランスロットもまた、シャルロッテに続くように剣を抜いた。
「え?」
「は…?」
「わぁ…本気?」
間の抜けたリュミエール聖騎士団員と白竜騎士団員、そして信じられないとでも言いたそうなサフィア。呆ける者もいる中、ランスロットは高々と声を掲げた。
「我々の胸を借りたい者が居るならば、今すぐ名乗り出ろ。喜んで相手になろう!さぁ、お前達の武勇を見せてみろ!」
「何人でもまとめて相手になるであります!」
途端、再び湧き上がる大歓声。勇んで剣を抜き団長達に挑んでいく者、それらを応援して見守る者、団長達に喝采を送る者。様々な声と熱が辺り一帯を制覇した。
「清く、正しく、高潔に!」
「清く、正しく、高潔に!」
「白竜騎士団と、リュミエール聖騎士団に栄光あれ!」
「白竜騎士団とリュミエール聖騎士団に栄光あれ!」
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