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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第18章 【FTEP】気高き白竜と聖なる御心


翌日、予定通りリュミエール聖騎士団と白竜騎士団の親善試合が開催された。怪我には十分気をつけるように言っているが、万が一の時のためにサフィアがいる。聖王と国王の御前で皆気合が入り、凄まじい激戦が繰り広げられていた。その中でも目立っていたのは、大剣使いの白竜騎士団員、トーマス。背も高く体格に恵まれたパワー型の騎士で、身の丈程もある大剣を巧みに操り、初戦から猛々しい戦いを見せたのち、トーナメントで見事優勝したのだった。
「見事な戦いでした。勝利を収めた貴方に、褒美を取らせましょう。なんでも望みを言うといいでしょう」
リュミエール聖王に言われ、トーマスは「何でも…」と呟く。そしてきっと前を見据えたかと思うと、驚くべき言葉を発した。
「リュミエール聖騎士団歴代最強の実力を持つと言われる剣の達人、シャルロッテ団長と手合わせ願いたい」
途端に辺りがざわつく。そしてランスロットも、その怖いもの知らずな申し出に団員を止めようとしたが、それを制したのは他でもないシャルロッテ本人だった。
「ランスロット団長。いいであります」
シャルロッテは真っ直ぐトーマスを見て、その芯の強さを評し前へ出る。思いもよらぬ展開に、皆固唾を飲んで見守った。
「だ、大丈夫ですかね、トーマスのやつ…」
「シャルロッテ団長の事だから、怪我する事はないと思うけど…」
けど、残念ながら、無謀である。
「ぐはあっ…」
シャルロッテの素早く強烈な一撃が入り、勝敗は瞬時に決した。闘技場に立っていたのは、シャルロッテだった。トーマスは力の差に愕然としていたが、シャルロッテに自分の戦い方の癖を教えられ、また激励を受け、さらに奮い立った。そしてこの戦いとシャルロッテの実力を目の当たりにした騎士団員達は武者震いするのだった。

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