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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第18章 【FTEP】気高き白竜と聖なる御心


フェードラッヘ国王カールと白竜騎士団は、かのリュミエール聖騎士団との合同演習の為、リュミエール聖国を訪れていた。カール王の後ろに控え凛と立つ団長ランスロットの後ろ姿を誇りに思いながら、カール国王歓迎式典は過ぎていく。ランスロットと、リュミエール聖騎士団団長シャルロッテは、グランの騎空団を通じて旧知の仲である。その二人がそれぞれの騎士団の団長として対峙する姿を見るのは新鮮だ。
武力に長ける白竜騎士団。保安・防衛に優れたリュミエール聖騎士団。明日には、ふたつの国、騎士団による合同演習と親善試合を控えているのであった。







その夜、リュミエール聖講堂では、二国合同の晩餐会が開かれていた。テーブルの上を埋め尽くすのは、聖国が誇る料理人、セワスチアンが作るリュミエールグルメ。食べた事の無い味に、リュミエール聖騎士団員達はもちろん、白竜騎士団の面々の英気もぐんぐんと養われていった。
「いや、ほんっと美味しいんだけど…セワスチアン殿何者なの…」
サフィアもあまりの美味さに大絶賛である。グランの騎空団で顔を合わせた時から不思議な男性だったが、ますますよくわからなくなった。
食事を楽しんでいるところで不意にランスロットとシャルロッテの席を見る。団長達の周りには、ここぞとばかりに団員達が集まって質問責めをしていた。邪魔しては悪いかなと思いつつ、サフィアはプチケーキの盛り合わせ皿を片手にランスロット達のところへと向かった。
「盛り上がってるわね、みんな」
「これはっ、サフィア殿!」
サフィアにいち早く気づいたのはシャルロッテだった。よく見れば、この合同演習会に特別に招待されたグラン達騎空団員の姿もある。
「そうだ!今団長達の好きなものや苦手なものについて話をしていたんです。サフィア殿はランスロット団長の幼馴染であられるとききました。なにかご存知ではありませんか?」
「待っ…!その話は終わりだとっ。サフィア!」
興味津々に目を輝かせて問いかけてくるリュミエール聖騎士団員と、慌てて彼女に口止めをしたいランスロット。じっと二人を見つめた後、サフィアは無言で手にあるデザート皿をランスロットに差し出した。
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