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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第16章 【氷炎牆に鬩ぐ】エンディング


奮闘の末、一行はなんとか幽世の鍵を消滅させることに成功した。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…お、終わったのか?」
息も絶え絶えにパーシヴァルが言う。
「ああ…どうやらそのようだが…」
「ふむ…生物なのか兵器なのか分からんが、段々と力が消失していくようだ」
「おい…あそこあそこ!」
ヴェインが示した場所には、倒れるアグロヴァルの姿があった。
「兄上!」
満身創痍の身体を引きずりながらアグロヴァルの元へ駆け寄り、パーシヴァルはその弱り切った身体を抱き上げた。サフィアもまた、すぐに診られるように、二人の邪魔をしないところまで近寄る。だがそんな時間は与えないとでも言うように、地下空間は激しい鳴動に襲われた。
(時間が無い…)
はやくアグロヴァルを連れてここから退避しなくては。一行はそう思いながらも、兄弟を見守っていた。
「兄上…お気を確かに…」
「パーシヴァル…か…」
反応があったことに僅かに目をみはり、パーシヴァルは続ける。
「兄上…ご無事、ですか?」
「パーシ…母上…」
だが問いに答える反応では無く虚ろな声。それを最後にアグロヴァルは意識を失い、また限界をとうに超えていたパーシヴァルも、続くように気を失った。即座に二人に駆け寄るサフィア。脈と呼吸を確認し、彼女は後ろを振り返る。
「はやく二人を連れてここから出ましょう!」
「あぁ!」
ヴェインとジークフリートがそれぞれ背負い、一行は崩れゆく地下空間から脱出した。
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