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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第14章 【氷炎牆に鬩ぐ】開戦


順調にいっていたと思いきや、ランスロットの本隊は、防御に徹して受け流すウェールズ軍にペースを乱されていた。
「…何か妙だな…少し前から、急に敵の気配というか…なにか雰囲気が変わった」
「ああ…確かにこう…戦っては逃げ…戦っては逃げ…。って、一体何がしたいんだよ!」
何か策を擁しているのは確かだ。気を引き締めて警戒にあたる。
「…時間稼ぎ…ってこともありえるけど…え?」
呟いたサフィアは目にとびこんできたものに驚愕の声を上げる。それは、数人の村人達だった。こんな戦場に村人達がなぜ現れるのか。パーシヴァルがそのうちの一人を引き留めて事情をききだした。
「陣を張る!?そうかこれはそのための時間稼ぎ…!」
村に突然ウェールズ軍が現れて、ここに陣を敷くと言い出したらしい。それで村人達は散り散りに逃げることになったのだと。
「おい、パーシヴァル!ひとまずここは俺とヴェインに任せて先に行けっ!」
「ランスロット…」
ランスロットの言葉にパーシヴァルが拳を握る。
「ああ!頼んだぜ!ちゃちゃっと片づけて、早いとこ兄ちゃん捕まえろよ!」
ヴェインもまたパーシヴァルを送り出す言葉を投げかけた。
「ふっ…軽く言ってくれる。だがまぁ良い…今は許す!」
パーシヴァルとグラン達は前方を見据えた。彼らが行く道を切り開き、ランスロット達はまたウェールズ兵と対峙する。
「ランスロット、ヴェイン。怪我なんてしてみなさい。特別にイタ~イのお見舞いしてあげるから!」
「っと…そいつはごめんこうむりたいな!」
「あぁ…行くぞ!」
三人の騎士が、駆けた。
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