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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第11章 【亡国の四騎士】エンディング


「きっ、貴様…!?パ、パーさんなどと気安く呼ぶな!」
「なんでさ?カワイイじゃん、パーさん!」
「確かに…なんかカワイイかもです、パーさん!」
「だろだろぉ?さすがルリアはわかってらっしゃる!」
「うんうん。親しみやすくていいと思う。パーさん」
「お前まで言うのか…!?」
同意したサフィアにパーシヴァルは愕然とする。
「ふざけるな、この駄犬が!訂正しろ!今すぐ!」
「ふっ」
そんな目の前で繰り広げられる騒ぎを見て、ジークフリートが小さく笑った。
「ははっ」
それにグランもつられて笑い出す。
「ほらほら、サフィアの言う通りぐんと親しみやすくなったよ!」
「良かろう…俺をそこまで愚弄するとは…。どうやら死に急ぎたいらしいな?」
「うわ…やっば…パーさんがキレた…」
剣を抜きそうな勢いでヴェインににじり寄るパーシヴァル。
「そこを動くなよ…駄犬?一瞬で楽にしてやろう…」
「ご、ごめんごめん!ほんの冗談だって!」
「わかった…それが貴様の遺言でいいんだな?」
「ゆ、許してください!パーシヴァル様ァァァ!」
逃げるヴェインに追うパーシヴァル。それを見て楽しそうに笑う仲間達。こうして、賑やかな夜は愉快に更けていく。
「サフィア?」
突然空を見上げて立ち止まったサフィアを振り返りランスロットが声をかける。彼女は「なんかさ」と切り出し言葉を紡いだ。
「何があってもどんなに大変でも、みんながいたら大丈夫って思えるよね」
「…そうだな」
同意してランスロットは仲間達を見やる。信じあい、時にぶつかっても、共に戦う仲間がいる。
「ねぇ、ランスロット」
「なんだ?」
「私、ちゃんとみんなの力になれてるかな?」
彼を見る瞳は、どこか不安そうな色を灯している。ランスロットは安心させるように、優しく笑みを浮かべて頷いた。
「もちろん。サフィアにいつも、助けられてるよ」
「…そっか。それなら、良かった」
ほ、と息をつき、サフィアは再び夜空を見上げる。輝く月が、瞬く星が、フェードラッヘの未来を応援してくれているように思えた。
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