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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第10章 【亡国の四騎士】亡国の四騎士


「ジークフリートさん、こいつは…?」
満身創痍のランスロットと視線を交わしたジークフリートは、奮闘を称える様に頷き答えた。
「ランスロット。あれは失われし禁術で呼び出された、異界の魔物だ…」
「ジークフリート…その話、詳しく聞かせてもらおうか」
「…パーシヴァルか…久しいな」
おそらく先王殺害事件以来だろう。元黒竜騎士団団長と元黒竜騎士団副団長が言葉を交わす。ジークフリートは感慨深そうに目を細めて彼を見た。
「ここから無事に帰れたら、いくらでも話してやろう」
「とにかく…アイツをぶっ倒しゃいいんだろ?ジークフリートさん」
ヴェインの言葉を受けて、思わず苦笑するジークフリート。
「ヴェイン…少しばかり腕を上げたとはいえ、ずいぶん簡単に言ってくれる」
へへっと笑うヴェイン。
「…勝てますかね、ジークフリートさん?」
尋常ではないことは一目瞭然だ。不安になったサフィアに、ジークフリートは優しく笑いかける。
「やるしかないのは事実だな。勝てるかどうかは…俺達次第だ」
「…そうですね!」
ジークフリートの返答を受け、サフィアが顔を上げる。
「あんなモノが居座っては、騎士団の名も地に落ちる。過去の名誉にすがるわけではないが、このままでは夢見が悪い。イザベラ共々消えてもらおう」
パーシヴァルの言葉に応えるように、五人の騎士が己の得物を構える。
「僕達も一緒に戦うよ」
そしてグランもまた歩み出てきて騎士達に並んだ。
「ありがとう、グラン」
グランに頷き、ランスロットは幽世より到りし者を見据える。
「竜の名に恥じぬ騎士の力…今こそ、お見せしよう!」
五人の騎士と騎空士が、国を守り正しき姿を取り戻す為、駆けた。
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