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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第2章 【救国の忠騎士】暗躍する黒い影


ふざけ合うような会話の最中、突如現れた魔物に動揺し、一行は咄嗟に対応する事ができなかった。
「やべっ…!」
攻撃される、と思った直後、それはヴェインらに届く事はなく、魔物は崩れ落ちた。
「ったく…お前らはこんな時でも全く緊張感のない奴らだな…」
「ランちゃん!?」
魔物を背後から仕留めたランスロットが呆れ声で言う。咄嗟に辺りを見渡したが、ジークフリートの姿は無い。
「ジークフリートは!?」
「後を追いかけたんだが、この辺りでヤツの姿を急に見失ってしまった。身を隠せるような場所は無いんだが…クソッ、俺としたことが」
「まさか!ヤツは姿を消せる魔法を使えるのかぁ!?」
「いやそんなわけないでしょ」
ヴェインのボケに無意識にノリツッコミを入れるサフィア。ランスロットも冷静に首を振って否定した。
「きゃっ!?」
「どうした、大丈夫か、ルリア?」
突如声を上げたルリアに皆の視線が集中する。ルリアは首を傾げながら地面を見つめた。
「この辺りで何かに躓いて…」
「ん……なんだこれは?」
ルリアが示した場所を見ると、そこに鉄の板が敷かれていた。怪訝そうな顔でランスロットはそれに手を掛け、動かしてみる。するとそこから、地下へ降る階段が現れた。
「これって…隠し通路?もしかして、ここから逃げたんじゃ」
「わかんねーけど…行ってみるっきゃねーだろ!」
サフィアとヴェインが覗き込み、ヴェインが足を踏み入れようとする。それをランスロットが「待て」と制した。
「ここは俺が先に行こう」
ランスロットと顔を合わせ、頷く。一行はランスロットに先導され、一歩ずつ慎重に地下への階段を降って行った。




階段を降りた先には、暗い地下通路らしき空間が広がっていた。こんな場所が地かにあった事など知らなかったランスロット達は、驚愕に目を瞬かせた。ひとまずはここを進んでみるしかない。より気を引き締め、先へと進んで行った。
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