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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第7章 【亡国の四騎士】王都撤退戦


「なっ!?なんだこりゃ!!」
虚空に結ばれた印から、異形の魔物が姿を現した。人の女性の身体に黒い羽根、顔の部分には仮面のようなものをつけ、何やら槍のような物に乗っている。
「ミツ…ケ…タゾ…ラン…スロッ…トォォ…」
「た、大変です!ランスロットさんを狙ってるみたいです!」
唸り声から魔物の目的を察したルリアが声を上げる。咄嗟にグラン、パーシヴァル、ヴェインがランスロットの前に立ちはだかり、サフィアが彼の傍についた。
「こいつは…今までのヤツとは違うようだな。グラン、油断するなよ」
「うん」
剣を構え、魔物を見据えるパーシヴァルとグラン。
「ランちゃんは後ろに下がっててくれ!」
ヴェインもまた武器を構え、ランスロットに後ろへと促した。だがランスロットは、静かに目を伏せ、そして顔を上げる。
「…もう大丈夫だ、ヴェイン」
「ランスロット…」
「ありがとう、サフィア」
隣のサフィアに微笑みかけ、彼は前へと歩を進ませ、ヴェインらと並び立つ。
「…俺も一緒に戦える!みんな、俺に力を貸してくれ!」
「あぁ、わかったぜ!」
「援護は任せて。無理はしちゃだめよ?」
「あぁ」
同じく隣に並んだサフィアにしっかりと頷いてみせるランスロット。魔物の咆哮に、一同は気を引き締めた。
「迎え撃つぞ!」
異形の魔物に向けて、幾つもの刃が煌めいた。
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