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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第6章 【亡国の四騎士】謀略の祝宴


「これこれ…そんなに慌てるでない、ヴェイン」
そこへカール王の落ち着いた声が割り入る。ランスロットは今支度をしてこちらに向かって来ているとの事だった。それを聞いてヴェインは何かを悟ったかのようにあっさりと身を引く。そして一行は、ガレスに連れられて宴の席へと向かうのだった。








宴席に案内された一行の前には、豪華な料理と杯が並んでいる。
「うおおお!久しぶりのご馳走だぜ〜!」
「確かに、今まで大体戦場飯だったものね」
これには#NAMEのテンションも上昇する。ルリア達も目の前のご馳走に大喜びだった。
「…では、食前酒のご用意を」
ガレスの指示により、目の前に置かれた杯に琥珀色の液体が注がれていく。
「え、ガレス、私はお酒はダメだって…」
「祝いの席です。少しばかりは良いでしょう?」
「うーん…」
サフィアは酒の類が得意ではない。それはカール王も知っており、いつも宴席では酒を免除されているのだが。そう言われてしまっては、断る事はできない。
「おい…貴様、ガレスといったか」
そこへ、不意にパーシヴァルがガレスへ声をかけた。
「はい、何でしょうか?」
「もう一度聞く。ランスロットは今、何をしている?」
宴席が始まろうとしているのに一向に現れないランスロット。
「ええ、こちらに向かっているかと…」
「ほう…ランスロットは、随分遠い場所にいるのだな?」
支度をしているにしても、あまりに時間がかかりすぎている。サフィアもさすがに不審に思ってパーシヴァルとガレスをじっと見つめた。
「まぁまぁ細かい事はいいではないか」
「そうだぜパーシヴァル!もうさすがに来るって!」
カール王の言葉にヴェインも同意する。
「では……先に乾杯だけでも済ませておこうか…」
「…えっ?陛下?あっ、はい!」
ランスロット不在のまま乾杯をするというのかと動揺はしたが、国王の言葉に皆が従う。
「では皆の再会を祝して…今日というめでたき日に、乾杯!」
カール王の祝辞にあわせて皆が杯を掲げた瞬間。
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