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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第3章 【救国の忠騎士】救国の忠騎士


ジークフリートがゆっくりと扉を開けると、近衛兵達に囲まれたカール王と執政官イザベラの姿があった。
「イザベラ!!」
「大罪人がのこのこと…自分が何をしているのかわかっているのか」
「その言葉、そっくりそのまま返そう。フェードラッヘの民は、貴様の化粧道具ではないぞ」
ジークフリートとイザベラが言い合う。その側からカール王は困惑の表情でランスロットを見た。
「ランスロット…それにグラン達まで、どうしたんだ?」
「…国王陛下。この度の非礼、どうかお許しください」
「ランスロット?そこで何をしている?さぁ、早くジークフリートを捕らえよ!」
イザベラが声を張り上げて命令するが、ランスロットは動かずに口を開く。
「イザベラ様…真実を教えてください。ヨゼフ王が殺されたあの夜、本当は何があったのか?」
「真実も何も、事実が全て証明している。その男が、王殺しの大罪人で…今も国を追われているという歴史がな!」
「…私には、何が真実なのか…何を信じていいのか、わからなくなりました…。だから…今ここで…皆の前で、真実を話してください!」
だがランスロットの訴えをイザベラは取り合おうとしない。その時、ルフルス村の村長が意を決して声を上げた。
「し、執政官イザベラ!ワシらの顔を忘れたとは言わせんぞ!」
「っ!?貴様らは…」
ゴールドンの登場にイザベラが明らかな動揺を見せる。さらに別の村人が、自分達が地下に幽閉されていた事を訴える。カール王はなぜだとイザベラを見た。その間にも、村人達は次々と真実を訴えかけていく。
「我らはお前らの垂れ流す毒に苦しめられてきた、ルフルス村の民だ!」
「垂れ流す毒…ルフルス村の、民…」
王都に向かったまま消息不明になっていた村人達の登場。カール王も大きく動揺、困惑していた。イザベラはそんな事を言う証拠を見せろと言う。ジークフリートは、待っていたとでも言うように、証拠ならここにあるぞとソレを出した。ソレは、カルマを封じ込めた黒い宝珠だった。
「ジークフリート!貴様…」
カルマを出され、イザベラが唸り声を上げる。ジークフリートはこの宝珠についての真書もあると告げた。
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