第3章 【救国の忠騎士】救国の忠騎士
「俺は…この目で真実を確かめたい…ならば!!」
ギンッとランスロットは決意を示すかのように眼前の宮廷騎士を斬り伏せた。信じて来たものが崩れ去る恐怖に脚が震えそうになるのを感じながらも、しっかりと前を見据える。そんな彼の背に、そっと触れる手があった。
「大丈夫。私がついてるわ」
「サフィア…」
「私だけじゃない。ヴェインも、ジークフリートさんも、今はグラン達もいる。貴方は独りじゃない」
「…あぁ。ありがとう…みんな!世話をかける!」
「…行くぞ。この先が玉座だ」
ジークフリートに示された道を進む。この先に、この国の真実が待ち受けている―