第28章 【ビストロ・フェードラッヘ】ビストロ再建計画、始動

それぞれに新鮮な食材を手に入れたヴェインチーム、パーシヴァルチーム。まずは、ランスロットは前菜の紹介をしていく。
「今回、俺達が前菜として作るのは、〝ヴェインのおばあちゃん直伝、ドラッヘントラウトのキッシュ〟だ！」
釣り人も裸足で逃げ出すほど凶暴なドラッヘントラウト。すっかり味をしめているサフィアは味を思い出しながらうんうんと頷いた。それからヴェインが、作り方を説明しながら調理を初めていく。手際の良さとみるみる変わっていく食材に、皆息を飲んで目を凝らした。
完成したキッシュは、グラン達とジャックが試食する。ヴェインの作ったおばあちゃん直伝の魚のキッシュを、グラン達は勢いよく頬張った。
「はむん…ん…こりゃ…ンマイ！」
「はむはむ…手が止まりません…！」
「うん、すごく美味しいよ！ほんとにレストランで食べるみたいな料理だ。すごいね、ヴェイン！」
三人に褒められ、へへっと嬉しそうに笑うヴェイン。
「これは…想像以上にレベルの高いキッシュだ…。こんなの一流店でもなかなか味わえないぞ！」
ジャックも絶賛。ヴェインチームの魚のキッシュは、上々の評価をおさめたのだった。