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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第28章 【ビストロ・フェードラッヘ】ビストロ再建計画、始動


公正なくじ引きを行った結果、ヴェインとランスロット、パーシヴァルとジークフリートというチームにわかれることになった。サフィアは様子を見ながら両者の手伝い、という方向性だ。互いのチームはまず、新しいコース料理の前菜を考える。
「キッシュ?」
「あぁ。ヴェインのおばあちゃん直伝の魚のキッシュだ」
「いいと思う!私もあれ好きよ」
「よっしゃ、そんじゃ決定だな!」
ヴェインとランスロットで話し合った結果をサフィアに共有する。
「魚はアレを使おうと思うんだ」
「アレ…かぁ。そういえばアレって魔物なんだっけ…」
「そんじゃさっそく、食材調達といきますか!」
ヴェインとランスロットチームが食材調達に行く間はパーシヴァルとジークフリートが店の留守を預かることになるのだった。





三人はグラン達を連れて、彼らの故郷にほど近い湖にやって来た。
「着いたぞ」
「うわぁ〜!ここも変わらないなぁ〜!」
「ほんと、しばらく来てないものねぇ」
懐かしさに目を輝かせるヴェインとサフィア。
「ここがみなさんの思い出の場所なんですね」
「あぁ。子どもの頃はしょっちゅう来てたからな」
「釣りしたり、泳いだり、沢山遊んだわね」
「思い出の場所っていうか、色んな出来事がありすぎて、もはや生活の一部って感じだったな」
しみじみと思い返すヴェイン。ビィは首を傾げて問いかける。
「でも、なんでわざわざこの湖まで来たんだ?」
「この湖には〝ドラッヘントラウト〟っていう凶暴な魔物が住んでるんだけど、その身がまた美味しくてさ!魚のキッシュにその魔物を使おうって魂胆さ!」
そして持ってきた釣り竿を使い、湖に糸を垂らす。
「でも、グラン達と一緒に来るなんて不思議な感じだな」
「俺達の秘密の遊び場だからな〜!」
「釣りしてたら引っ張られて湖に落ちて、でもなんで全身ずぶ濡れなのか内緒にしたりね」
あったあった!と笑い声を上げるヴェイン。楽しそうな思い出話に、グラン達もなんだか楽しくなってきた。
「他には何かしたの?」
「そうだなぁ…あっ!三人でキャンプもしたな!寝っ転がって夜空の星を眺めてさ〜。あの時、夜中にランちゃんがテントを揺らして驚かせたんだよな?」
「いや…俺、そんなことしてないぞ?」
ランスロットの言葉に「えっ?」と声を揃えるヴェインとサフィア。
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