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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第28章 【ビストロ・フェードラッヘ】ビストロ再建計画、始動


呼び込み、並んでいるお客にはメニュー表を差し出す、食材は珍しいものや高級品、有名シェフ。どれもこれもビストロ・フェードラッヘとは大違いである。そしてその実力は確かなもので、味、サービス共に値段相応の素晴らしいものだった。
「率直に言うが、現状のままでは我々に万二一つの勝ち目もない」
「あぁ…スッゲー悔しいけど、パーさんの言ったことは正しいぜ」
パーシヴァルの冷静な言葉に、きゅっと眉を寄せてヴェインが続ける。そして顔を上げて言った。
「だから、俺達も高級食材を使って新しいコースメニューを作ろうぜ!」
「そうだな!この店をリニューアルして、ライバル店に対抗するんだ!」
ヴェインの意気込みにランスロットも同意する。だがしかし、高級食材を仕入れられるほどの余裕は欠けらも無い。今ある食材で新しいメニューを考案するしかないのだ。
「とは言っても、ねぇ…」
先程仕込みをした際に大方確認したが、あの料理に対抗できるような目玉にできる食材は無い。店内が重い空気に包まれる中、一人の男が口を開いた。
「食材を店から仕入れなくても、自分達で調達すればいい」
え、と皆の視線がジークフリートに集まる。
「その辺りの魔物も、意外と美味いぞ?」
「え゛」
魔物、食べるんですか。
あぁ、食べるぞ。
さらりと言われ、サフィアの口元が思わずひきつる。だが正反対の反応をする者達がいた。
「なるほど…!その手があったか!」
「確かに、魔物だったら材料費はタダだもんな!」
「たっ、タダだけど!確かにタダだけど!!」
幼馴染二人の様子にサフィアは動揺が隠せない。ビィですら「おいおい…」と若干引き気味だというのに。
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