• テキストサイズ

蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第28章 【ビストロ・フェードラッヘ】ビストロ再建計画、始動


準備を行っていると、徐々に開店時間が近づいていてきた。そこで一行の配置を決めることになった。
「まず…ヴェインは厨房担当で間違いないだろ?」
「ああ!料理なら俺に任せてくれ!」
一同頷く。満場一致で異論無しだ。
「で、ランちゃんはどうするんだ?」
「俺かぁ…俺はどうしようかな?」
「ランスロット、お前には接客を担当してもらいたい」
悩んでいるランスロットにパーシヴァルが言う。素直にわかったと頷くと、今度はランスロットが彼にきいた。
「パーシヴァルは何をするんだ?」
「俺はお前ほど人当たりが良くないからな。俺はこの店の経営状況を把握したい。ジャックとやら、協力してくれるか?」
「はっ、はい!もちろんです!」
どうやらパーシヴァルは所謂チーフの立場にあたるようだ。
「俺は何をすればいいんだ?」
続いて声を上げたのはジークフリート。ある意味彼が最も未知数である。
「ジークフリートさんは、自由にしていてください!」
ランスロットの答えはさらっと出てきたが、自由にと言われてもと彼は首を傾げる。
「そうだな…少なくとも接客向きでは無いことは確かだな。料理の腕はどうなんだ?」
ジークフリートの力量を知る為パーシヴァルが問いかけた。
「野営中の自炊ならよくしていたな」
「旅続きでしたもんね」
サフィアの声掛けに彼は「あぁ」と答える。
「へぇ〜!ジークフリートさんって料理とかするんですね!じゃあ俺と一緒に厨房やりませんか?」
「だが、俺はヴェインのように人様に出すような料理は…」
ヴェインに言われて首を横に振ろうとしたジークフリートに、ランスロットがヴェインから料理を教わってはどうかと勧める。ヴェインがいいならとジークフリートが頷き、彼らの分担は確定した。
「お前はどうする?サフィア」
パーシヴァルに問われ、サフィアは「うーん」と唸った。
「私はどっちかというとデザート担当、って感じね」
「そうか。ならば厨房にいて、いざとなればフロアのフォローを頼む」
「わかった」
頷いて、よしと気合いを入れる。
「僕達はどうしようか?」
「グラン達は店の状況を見て臨機応変に対応してもらいたい」
「わかりました!りんきおうへんに、ですね!」
グラン達も気合十分だ。
それぞれに役割が決まり、改めて意気込む一同。こうして準備を終えた一同は、ビストロ・フェードラッヘを開店するのだった。
/ 138ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp