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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第27章 【ビストロ・フェードラッヘ】オープニング


「やぁお前達、待たせてすまなかったな」
「あっ、ジークフリートさん!」
「良かった。何かあったのかと心配してたんですよ」
ようやく現れたジークフリートをルリアが笑顔で迎え、サフィアはほっと胸を撫で下ろす。
「すまなかったな、心配をかけて。グラン達も既に到着していた様だな」
「ジークフリート、今までどこをほっつき歩いていた」
パーシヴァルがジト目でジークフリートに問う。ジークフリートはというと、特に気にした様子もなく答えた。
「あぁ、散歩をしていたら、売り子に声をかけられてな。一つ受け取ったはいいが、次々と声をかけられて時間がかかってしまった」
「……」
思わず額に手を当てて唸りそうになるサフィア。ジークフリートの両手には溢れんばかりの食べ物やお土産があった。
(ジークフリートさん…モテすぎ…!)
容姿端麗、普段の物腰は柔らかで人当たりもいい。さらには国の英雄、元黒竜騎士団団長だ。
「す…すごい量ですね!」
これには同じく人気者、白竜騎士団団長も吃驚である。如何せん、本人達にモテているという自覚は無いだろうが。
「そんな事をしている暇があるなら、早く来い」
「まぁまぁ、パーシヴァル。こうやって全員揃ったんだからもういいだろ?」
「そうそう!そんなにプリプリすることないだろ〜!」
「俺はプリプリなどしていない!」
パーシヴァルを宥めようとランスロットとヴェインが口々に言うが、ヴェインの言い方にパーシヴァルは怒鳴り声を上げてしまう。最早見慣れた光景にやれやれと肩を竦め、一行は視察と祭りの堪能をスタートする。
「おい、まだ話の途中だろう!」
「早く来ないと、パーさん置いてくぞー!」
「うるさい駄犬!街中でその呼び方をするな!」
「えぇ〜?じゃあ駄犬はいいのかよ〜?ズルイぞパーさん〜!」
それもそうだが、むしろ街中でなければ「パーさん」呼びしてもいいのか?と少しおかしくて笑ったサフィアであった。

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