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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第2章 【救国の忠騎士】暗躍する黒い影


「ランスロット、お前は何を信じる?」
「なに…?」
ランスロットは目を瞠り、咄嗟に答えを出す事ができない。
「冷静になって周りをよく見ろ…」
「貴様はジークフリート!?それにランスロットも…」
警備兵達はジークフリートとランスロットの姿をその目に確認すると剣を構えた。
「俺の言葉を信じるか信じないかは、お前の自由だ。だが、地下牢に幽閉されたルフルス村の村人。そして大量の毒物カルマ…」
そこでジークフリートは、自分達に剣を向ける警備兵達を鋭い眼で見据えた。
「何より…目の前の兵士達が、お前を騎士団団長だと知りつつ剣を向けてきているのは事実だ」
「くっ…それは…」
「ランスロット…」
ランスロットは苦悩する。自分の信じてきたものが一気に崩され、何を信じればいいのかわからなくなってきている。その間にジークフリートは、警備兵を倒して駆け出した。
「ま、待てっ!まだ話は終わっていないぞ!ジークフリート!」
一行は、遠ざかるジークフリートの背を急ぎ追いかけた。目の前で走る紺色の背を見ながら、サフィアもまた、何を信じるべきなのかを考えさせられるのであった。
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