• テキストサイズ

蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第25章 【ふたりの騎士道】ふたりの騎士道


骨竜の身体がゆっくりと傾いていく。慌てて骨竜の身体の上から飛び降り、サフィアはランスロットの隣に戻った。大きな音を立てて骨竜が地面に倒れ込むと、よし、と誰かが声に出していた。
「これでどう!?」
「立ち上がったら次は削って粉にしちまうぜ!」
もう立ち上がってくれるな。その願いも込めつつ警戒を解かないまま骨竜を睨みつけていると、骨竜の傍で動く影があった。
「ヘンリー!?なんであんなところに!」
彼はアーサー達に反発して一緒に脱出せず、骨竜とランスロット達の戦いに巻き込まれそうになっていたのだ。もう大丈夫だろうかと身を動かした時、はっと気づいたアーサーが声を上げた。
「ヘンリー、後ろだ!」
直後、突然骨竜の頭骨から黒い霧が吹き出す。倒したと思われた骨竜は再び動き始めた。
「な…なにっ!」
「やばい…っ」
骨竜は傍にいたヘンリーにターゲットを絞り、その鉤爪を彼めがけて振り下ろそうとした。
「っ!」
「ラン…!」
すかさず飛び出したランスロットの背中が一瞬にして遠くなる。彼はヘンリーを突き飛ばし助けた、が。
/ 138ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp