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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第24章 【ふたりの騎士道】古竜の祠


湧き上がる骸達は止むことを知らず、ランスロット達は数で圧倒されそうになっていた。
「このままでは…っ」
自分達も囲まれきる前に、祠のあった場所かれ退路を始める。すると当然のように骨竜も後を追ってきた。
「こんの…っ!」
サフィアが小銃で弾を撃ち込むが、骨の身体である相手に効果は薄い。ちっと舌打ちをしてまた走る。骨竜を牽制しながら退避して行くと、ついに出口まで辿り着いた。そこには無事に脱出できた受験生とグラン達の姿がある。
「退けっ!退けーっ!」
彼らを洞窟の出入口から離し、ランスロット達は骨竜に向き直る。
「皆の者、聞いてくれ!これより目標を包囲して、総攻撃をかける!ヴェインは、左翼から先行して陽動、グランは右翼より牽制した後、タイミングを合わせて挟撃してくれ!」
「わかったぜぇ!ランちゃん!」
「了解っ!」
ヴェインとグランが持ち場につく。
「サフィア、俺と共にいけるな?」
「もちろん!」
正面からの主攻はランスロットとサフィアが。包囲網を展開し、いつでも攻撃を開始できる構えをとる。
「では、行くぞ!」
ランスロットの号により、包囲網作戦が開始された。







ヴェインが左翼から仕掛け、骨竜がそれに気を取られる。その隙を逃さずグランが切り込み、挟撃が成す。そしてさらに、ランスロットとサフィアが正面から強行をかけた。
「「はあぁぁぁっ!!」」
息の合った二人の攻撃は骨竜に大打撃を与えた。動きの鈍くなっていく骨竜。もう少しだ、と皆が確信した。
「サフィア!」
「うん!」
ヴェインに呼ばれ、サフィアは彼の方へ駆ける。とんっと地を蹴ると彼の手を踏み台にしー
「いっけぇぇぇ!!」
ヴェインが腕を振り上げると、その軽い身体は宙に飛んだ。くるりと空中で器用に態勢を立て直し、左手の小銃は背後へ、右手の剣は逆手に。そして。
銃声の直後、サフィアの身体が急速落下する。発砲の反動を利用し、重力に従って落ちる。剣をしっかりと握り、その切っ先を骨竜へと狙い定める。
「食らえっ!!」
ギィィィンと轟音を立て、ついにその刃は、骨竜の身体の一部を砕いた。

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