• テキストサイズ

蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第23章 【ふたりの騎士道】ふたりの約束


ボスを倒すと、統率の取れなくなった狼達は散り散りになって逃げて行った。武器をおさめて一息ついたサフィアの元に、興奮した様子でアーサー達が駆け寄ってくる。
「すっげー!サフィアさん強いんですね!?」
「見直した?」
「見直しました!」
アーサーとモルドレッドの様子に満足そうにサフィアは頷く。その後は念の為周囲を見回り、安全が確認できると一行は就寝のためテントに入った。いつも大体はルリアもグラン達と同じところで寝泊まりするとの事だったが、今回はサフィアのテントで共にする事になった。
「えへへ、お邪魔しま〜す」
「はいどうぞ」
グラン、ビィ、ルリアの三人で行動する時は危険度を考えて同じテントだったり部屋をとるとの事だったが、今回は人数も多いし同性もいる。カタリナがいる時とはまた違う雰囲気に、ルリアは内心わくわくしていた。
「そんなに嬉しいもの?」
「はい!サフィアさんとこうして過ごすの、初めてですし!」
「それはまぁ、確かにね」
サフィアもランスロット達同様、時々グランサイファーに乗せてもらって遠出をするが、ルリアとこうして二人で過ごすのは初めてだ。サフィアはどこか言い出しにくそうに「あー」と歯切れの悪い声を発した。
「実は…私もね、女の子とこうやって過ごすのは、すごく久しぶりで……ほら、騎士団って男所帯だから……だから、少し、楽しかったり…」
最後の方は照れのせいでごにょごにょと消えかける。だがルリアはしっかりと聞き入れ、嬉しそうに笑ったのだった。

/ 138ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp