第1章 ここから始まる
智「…っあぁ…」
翔「気持ちいい…?」
指で髪を梳きながら
片方の手でしっかりあなたの腰を抑えつけて
何度も背中をしならせながら
快感と苦痛を織り交ぜた 艶色を纏ったあなたを
何層にも鍵をかけた
宝箱の中に閉じ込めておきたい
智「しょ…う…」
翔「なぁに…?」
智「おいらが 普通のおいらになっ ても 離れ…」
翔「離れる訳無いでしょう」
智「んんっ!」
あなたが一般人になったら
俺が離れるかもって 心配してるの?
こんなにも大切で
閉じ込めておきたいのに
外の世界を知りたい と言ったあなた
それが どんなに誇らしくて
どんなに嬉しくて
どんなに悲しかったか 知らないでしょう?
いくら俺が離れないでと懇願しても
きっと 離れていくのはあなたの方だというのに
翔「俺から離れるなんて許さない 例えどんな理由があったとしても あなたは俺の…!」
智「しょ…!!」
自由になりたいなら それでもいい
外の世界を見たいなら 好きなだけ見ていい
ただ 俺から離れる事だけは
どうか
どうか…