第10章 各自の栄養素
本当に
あなたって人は
翔「俺はあなたの栄養素になれてるの…?」
智「ん… たんぱく…」
え 俺 タンパク質?
多分もう
意識がこんがらかってるよね
半分以上寝てるもの
額にかかる前髪をそっとかきあげて
軽く唇を付けると
くすぐったそうに少し肩をすくめて
翔「先に言われちゃった 俺の栄養素もあなたなのに」
聞こえたのかどうなのか
少し 口角が上がった気がした
ニノがチーズバーガーを食べてて
栄養素がチーズバーガーと同じになるくらいには
あなたは
栄養素が俺と同じくなってて
俺は あなたと栄養素が同じくなってて
あれ
そしたらお互いが入れ替わる事になるのかな
撫で肩で 色の白いあなたと
細くて いつも眠そうな俺になったりして
そうなってもやっぱり
俺は あなたの事を愛してるんだろうなぁ
なんて
思いながら
俺も
あなたの隣で 寝入ってしまった
相「えーーー!!何よそのラブラブ感満載の流れ!! そしたら俺だってニノちゃんが栄養素だよ!!」
ニ「やですよそんなの」
智「え ニノやなの?」
次の日
懲りずに栄養素の話をしてきた相葉くんに
その話をしたら
相「お互いが栄養素なんて なんか深いわぁ〜」
翔「ね 同じ事考えてたのかって何か嬉しかった」
潤「ほら! 仲良いのもいいけど順番にメイク行ってきて!」
いつものコンサート前の風景
でも
今日は 気持ちがほっこりしてる
今日が俺たちの日って言われる山の日だからかな
なんて思いながら
楽屋を出てメイク室に向かった
いつまでも
あなたの栄養素でいられる様に頑張るから
あなたも
いつまでも 俺の栄養素でいてね
END