第7章 箸休めII
翔「大丈夫…?」
智「ん… 気持ち良かった…?」
意識が飛びかけてるのか
虚ろな瞳で かろうじて俺を見る
汗で 額に張り付いた前髪を
搔き上げる様に撫で付けて
翔「ヤバイくらい気持ち良かった… 意識飛ぶかと思ったよ…」
智「なら良かった…」
撫でてる俺の手に擦り寄る様に
まるで猫みたい
智「…で? まだいけんだろ?」
翔「ん?」
あなたのナカで
まだ脈打ってる 俺の存在に気づいて
翔「もう少しこのままでいればすぐに…」
智「まだいけんだろ?」
翔「当然」
いつもそんな事聞かなくだって
1度2度は復活するの知ってるくせに
今日はどうしたの?
翔「どうしたの? いつもそんな事聞かないじゃない」
智「へんなの飲んでんだもん 当然まだいけるよなぁ」
ギクリとする
まさか 媚薬を飲んだ事知ってるの?
翔「どうし…」
智「まだまだいけるなら」
翔「え」
まだ 息も整わないのに
俺を見て キラキラのアイドルスマイル
しかも とびっきりの
智「これからおいらが翔くんひとりだけを シアワセにしてやるよ」
コンサートで いつも松潤が言う
俺様口調のカッコいい台詞に
思わず 胸がキュンとしてしまう
翔「もう あなたったら…」
智「準備はいい?」
翔「…ふふ 準備万端です」
艶と コンサートの時のキラキラをまとったあなたに
キュンキュンしながら
また あなたのナカに あなたに
溺れていったー…