第6章 気配斬り
どこだ どこですかおじさん
隠れてても無駄ですよ
ああ でももう翔さん来たし
すぐにでも姿を現わすか
私の役目なんて どこにも無いんですよね
翔「ニノ まだ終わってないよ」
翔さんの言葉に
目隠しを外そうとした手を 止める
まだ終わってない?
おじさんまだ出てきてない?
相「頑張ってニノちゃん!」
潤「ちゃんと集中してね」
みんな応援してくれてる
もう少し 頑張ってみますか
翔「さぁ 智くんはどこにいるかなぁ」
相「翔ちゃん しー!黙って!!」
潤「相葉くんが黙りなって(笑)」
不意に 私の後ろの方に気配を感じる
相葉さんのフェイク?
その気配が
ゆっくり ゆっくり私に近づいてくる
相葉さんじゃない
この メロンみたいな香水は
まだ まだ遠い
もう少し近づくまで 焦らないで
あともう少し
おじさんは目隠しをしていないから
ギリギリのところで振り向きざまに叩くのが確実
あともう少し
今だ
振り下ろすために棒を頭の上に構えたと同時に振り向くと
私の身体を
あのメロンの匂いが
優しく包んだ