【※R18】カラダからはじまってもいいですか?【現パロ】
第2章 第1章 過去の事
「俺達別れよう」
そう彼から告げられた時頭が真っ白になった反面
まぁそうだよな。 と納得している自分もいた。
『そう…』
「そう…って…だいたいお前が俺より仕事を優先するからっ…お前が仕事が好きなのは知ってたけどデートの途中でも仕事にいくとかありえないだろ…。
お前は俺なんかより仕事と付き合えばいい!仕事しか頭にない女は!
俺は…俺は仕事より俺を優先してくれる子と付き合いたかった!
お前のカラダはよかったけど・・・」
何も隠すことなく全て伝えてくる彼。
普通だったら酷いだの最低だの言うのだろうが
私は何も言わなかった。
いや何も言えなかったんだ。
〝お前なんかは俺より仕事と付き合えばいい〟
〝俺は…俺は仕事より俺を優先してる子と付き合いたかった〟
彼の言葉が脳内で響く。
そうかそうだったんだ…。
デートの途中であっても仕事の電話が入ればデートを中断していた。
それを彼は笑顔で送り出してくれたから私は安心しきっていたのかもしれない。
『そっか…。
私のせいでごめんね。
次はもっといい子と付き合ってね
今までありがとう』
そんなこと言わないで!
私もちゃんと貴方の事が好きなのだから考え直して!
お願い。。もっかい付き合い始めからからやり直そ…?
と心が叫んでいたが、口から出たのは真逆の言葉だった。
自分が惨めに感じて仕方なかったからバックをつかんですぐ彼の家を出た。
いつも見送りにきてくれてた彼の姿はもうなかった。
いつもここでキスして…ドアが閉まるでバイバイして…。
そう考えると涙が溢れそうになったから考えないようにして小走りで彼の家をでていく。
告白された時
〝仕事を一生懸命やる姿に一目惚れした!
俺より仕事を優先してくれてもいいから!
俺と付き合ってください!〟
『って言ってたじゃん。ばーか』
オレンジ色に染まった空を見ながら歩く。
こころなしか少し視界がぼやけていた。
そこに甘えていたかもしれないな。
なんて自虐的になりながらも歩いて家路についた。
〝お前なんかは俺より仕事と付き合えばいい〟
〝俺は…俺は仕事より俺を優先してる子と付き合いたかった〟
この言葉が頭から離れなかった。