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白鷲と白鳥沢【ハイキュー】

第12章 潜入、白鳥沢学園1日目〜人の優しさ〜


「す、すぐ着替えてきます……!」

恥ずかしい気持ちが湧き上がり、声が少し裏返りながらも急いでドアを閉める。そして荷物を漁り、大婆さまと一緒に店で選んだ部屋着に着替えてからドアを開けた。

「お、お待たせしました……!」
「は、早かったな……」
「超特急で頑張りましたから!」











パン、パン、パン!!

「!?」

工と一緒に食堂に入った瞬間、軽い破裂音が聞こえてきて、目の前で紙の束が舞った。

「待ってたよ〜!真白ちゃん!」

それに驚き、目を白黒させながら落ちた紙くずを見ていたら、天童さんの心底明るい声でそう言われた。その言葉に顔を上げて、私は目を見開いた。何故なら、私の目の前にはクラッカーを持った3年生を先頭に、バレー部の人達が笑顔でこちらを見ていたからだ。しかも食堂のテーブルには、とても豪華なご飯が並べられている。
一体何が起きているのかと頭が追いつかず身体を固まらせていると、天童さんが小走りで駆け寄って来て私の背後に回り込み、両肩を掴んだ。

「ハーイ!真白ちゃんの席はこっちだよ〜!」

そして強制的に歩かされ、前の席に座らされる。
……目の前には豪華なご飯。目を擦ってから見てもなくならない。

「ど、どういう事ですか……?」

やっとの思いで出た疑問を口にしながら天童さんを見上げても、彼は意味深く笑うだけで肝心な答えはくれない。しかも笑ってからすぐに私から離れ、前に行ってしまった。その後ろ姿を呆然と見送っていると、天童さんと入れ替わるみたいに工が近づいてきて隣に座った。

「つ、工。どういう事ですか?一体何が……」
「見てれば分かるよ」
「???」

これ幸いと天童さんと同じ質問をしたけど、工も意味深く笑ってそれだけしか言わないから、ますます疑問は増すばかり。

「みんな注目〜!」

その言葉通りに前を向くと、そこにはおもちゃのマイクを片手に天童さんが立っていた。そしてゴホン、と咳払いしてからひと言言った。

「これから俺主催、真白ちゃんの歓迎会を始めまーす!」
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