第10章 潜入、白鳥沢学園1日目〜バレー部と顔合わせ〜
「次は俺だな。副主将の大平獅音だ。ポジションは若利と同じウイングスパイカー。よろしくな」
「よろしくお願いします」
失礼だけど、その優しい声と穏やかな口調を聞きながら思う。やはり人は見た目で判断してはいけないと。
何か困った事や分からない事があったら、この人を頼ろうとそう強く思った。
「ハーイ、次は俺ね!俺は天童。ポジションはミドルブロッカーだよ〜!よろしくネ、真白ちゃん!」
「よ、よろしくお願いします」
牛島さんとはまた違うけど、そのハイテンションさに思わず圧倒され吃りながらも頭を下げる。すると足音が近づいてきて顔を上げると、天童さんが目の前にいた。いつの間にと驚いていると、スッと顔を寄せて耳元で話しかけてきた。
「ねぇ、もしかして、お昼工と食べてた?」
「え?……は、はい。そうですけど……」
質問の意図がよく分からずとりあえず頷くと、天童さんは満面の笑みで「やっぱり〜!」と言いながら離れて元の位置に戻って行った。
……もしかして、その事で私の事をじっと見ていたのだろうか。
「何してんだ天童。……何か天童が悪かったな。俺は山形隼人。ポジションはリベロだ。よろしくな、白鷲」
「い、いえ大丈夫です!……はい、よろしくお願いします」
天童さんを呆れたように見てから、爽やかな笑顔で自己紹介してきたのは『山形さん』。その爽やかさに癒されながらも頭を下げると、「おう!」と元気よく返事をしてくれた。その様子を見て、山形さんは兄貴肌っぽいなと思った。
何か困った事や分からない事があったら以下略。
「最後は俺か。俺は瀬見英太。ポジションはセッターだ。何かあったら、遠慮なく声を掛けていいからな白鷲」
『瀬見さん』はそう言ってニカっと笑う。
……かっこいい、まさにこの一言に尽きる。見た目も性格もかっこいいなんて、天は彼に何物与えたのだろうか。
何か困った事や以下略。