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白鷲と白鳥沢【ハイキュー】

第8章 潜入、白鳥沢学園1日目〜朝の自己紹介〜


時は遡り––––

「お前に、黒鷲の封印の任を与えるからだ」
「…………………え」
「?聞こえなかったか?」
「い、いえ!大丈夫です、聞こえてました!」

「そうか、それはよかった」と大婆さまは笑い、私の前に5枚の封印のお札を置く。そして表情を引き締めると、じっと私を見据えてきた。その真剣な眼差しに、正直何もかも分からないけど雰囲気に呑まれてか、背筋をピッと伸ばし大婆さまを見据えた。

「真白、お前は黒鷲が転じた人間の姿を覚えているか?」
「え、えっと……」

聞かれて、あの男性の姿を頭の中で思い浮かべようとしたけど、出てくるのは白鳥沢の男性の制服と狂気と興奮を滲ませたあの赤い瞳だけだった。自分の記憶力のなさに落胆して力なく首を横に振って答えると、大婆さまは「そうか……」と言って何か考える素振りを見せる。そして考えがまとまったのか、大婆さまの視線が今度は鍛治さんに向いた。

「鍛治、確かお前が勤めている白鳥沢学園は、部外者の立ち入りを禁じていたな」
「あ、ああ。そうだが……」
「なら、真白をお前の孫という設定で、白鳥沢学園の生徒として入学させてくれないか?」
「は」「え」

大婆さまのその突拍子のない言葉に、私と鍛治さんは間抜けにもそう口にする事しか出来なかった。そんな私達の反応を見て、大婆さまは少し可笑しそうに笑うだけ。

「ま、待て!何がどうしてそうなった!ちゃんと説明しろ、尼袮!」

先に復活したのは鍛治さんの方で、慌てて大婆さまに詰め寄った。その疑問には私も完全に同意なので、うんうんと頷き答えを促す。すると、そう質問されると予想を立てていたのか、落ち着いた様子でひとつ頷くと大婆さまは説明をし始めた。
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