第8章 潜入、白鳥沢学園1日目〜朝の自己紹介〜
今更だけど、私達『白鷲』は人間になる事が出来る。でも、私はまだまだ修行中の身で、1週間しか保つ事が出来ない。しかも、もう1回なるには最低でも1週間かかるのだ。
工を見守りながら可愛いなぁ、と思っていた白鳥沢の女性の制服。その制服を人間になった私が身に纏い、こちらを興味深そうに見てくる多数の生徒達の前に立つ。その中には工も入っている。
助けてくれたあの頃以来だ。工がこんなに近くにいるなんて。でもその感動も、今は恐怖心が勝り消えかけている。
「えー、親御さんの都合で1週間という、短い期間だがこの白鳥沢学園に転入して来た白鷲真白だ。ちなみに彼女は鷲匠先生のお孫さんだ」
隣に立っていた1年4組の担任の先生が短く私の紹介をすると、ザワザワと小さな騒めきが起こった。「あの鷲匠先生の!?」とか、「マジか〜」などの呟きが聞こえてきたけど、それを気にする余裕が今の私にはないのだ。ちなみに工は目を輝かしていた。
この状況下で、ひと言言いたい。
どうしてこうなった、と––––。