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白鷲と白鳥沢【ハイキュー】

第7章 幕間


「こら。いくらなんでも笑いすぎだ」
「お前は相変わらず、遠慮って言葉を知らないな!」

そしたらその様子を見兼ねてか、大平と瀬見が天童を窘めた。思わぬ助け舟に、五色は嬉しさのあまり2人の先輩を尊敬の眼差しで見つめた。

「ありがとうございます!獅音さん、瀬見さん!」
「後輩を助けるのも、先輩の務めだからな。気にすんな」
「ほら。ちゃんと工に謝んなさいよ、覚」
「はいはい。……ごめんね工。流石に笑いすぎたね」
「い、いえ!大丈夫です!」
「と言うわりにはお前、涙目になってたけどな」
「し、白布さん……!」
「およ?太一に隼人、若利くんまで来ちゃったの?」
「ああ」

4人が話しているうちに他のメンバーが集まり、いつもの面子がいつの間にか揃っていた。ほとんどが先輩でスタメンだからか、1年生は遠巻きに、2年生は少し見慣れた様子でそれぞれその集団を眺めた。

「それで、お前達は何の話をしていたんだ?」

牛島が少し首を傾げながら聞いたその質問に、話に加わっていなかった白布、川西、山形が同時に同意する様にうんうんと頷く。

「いや、工が練習中時々体育館の窓の方をチラチラ見てはちょっとガッカリした様子を見せてたから、どうしたのかなぁと思い聞いてマシタ」
「?何故敬語なんだ?天童」
「つっこむとこそこかよ!」

もっと気にするところがあるだろ、と山形のツッコミが牛島に炸裂する。だが、された牛島は無表情ながらもどこか不思議そうに首を傾げるだけで、そのツッコミが虚しく空振りしたのを如実に表していた。

「練習中に余所見なんて、随分余裕があるんだな」

涙目の山形を尻目に、白布がジト目で五色を咎めた。後ろで山形が騒ぐが、どこ吹く風と言った様子で五色を睨み続ける白布。その視線に五色が気まずそうに目線を逸らすのと、川西が白布の肩を掴むのは同時だった。

「まあ、五色も人間なんだし、こんなでも悩みのひとつやふたつはあるだろ。そう責めるなよ」
「太一………、かっこよく決まったと思ってるとこ悪いけど、全然フォローになってないから」
「え」
「ほら」
「川西さん、こんなでもって……酷いです……!」
「え、えっと……何かごめん」

「おい!さっきから全然話進んでねぇぞ!どうすんだ!」
「そうだなぁ。まあ、なる様になれ、だな」
「獅音が丸投げなんて珍しい〜!」
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