第7章 幕間
「お前らいつまで休憩してる気だ!!とっくに休憩時間過ぎてるぞ!!」
話は進まず、ただカオスな状況になっていくだけの集団を止めたのは、体育館の出入り口に立っている鷲匠監督の一喝だった。突然の監督の登場と大声に全員が驚きで肩を震わせたが、牛島の「集合!」という掛け声にそれぞれ駆け足で監督の前に集まった。
「鍛治くん、今日は随分と遅かったネ。何?お腹でも壊して、今までトイレに篭ってたの?」
「なっ!?お前、監督に向かって失礼だな!」
天童の遠慮ない物言いに瀬見は怒るが、当の本人は首を横に振って瀬見を止めるだけだった。
「英太、いい。トイレに篭っていた訳じゃないが、少し野暮用があってな。遅れて悪かった。……それで明、練習はどこまで進んだ」
「はい。ロードワークを終えてから少し休憩後、サーブ50本、レシーブ50回、ブロック40回行い、休憩20分入れて終わったところです」
「そうか。……お前らバレーをやりたいところだろうが、少し時間を俺にくれないか?伝えたい事がある」
鷲匠監督のその言葉に一瞬ざわめきが起こるが、特に異論はないのかすぐに収まり全員が話を聞く態勢に入った。それを見た鷲匠はひとつ頷き、全員を見渡してから口を開いた。
「明後日から1週間、マネージャーが入る事になった」
「え」
そう間抜けにも口から零れ落としたのは誰だったか。真実は分からないが、だが確実にこの場にいる鷲匠以外の全員の気持ちを雄弁に語っていた。