第1章 story Ⅰ
浅見は驚きの表情をしたが、部屋の外に聞こえる程の笑い声をあげた。
「アハハハハ!!鷹は面白いね。そうだね、これは脅迫かもしれない。まぁ、鷹が言わなければ俺も言わないよ。」
「つまり、私次第だと…?」
「嬉しいでしょ?鷹は俺の地位を奪えるんだ。まぁ、代わりに自分の職も失うけど。」
「___っ!!」
瑞希は急いで着替えを済ませ、浅見の視線が気になるものの、構わず部屋のドアまで駆け寄った。顔を見なくても浅見が笑っているのが分かる。視線を合わさず声をかけた。
「…もう此処には来ないし、お前にも会わないっ!!」
「鷹は来るよ。俺に逢いたくて堪らなくなる。」
「___るさいっ!!」