第4章 従兄弟フジ
名前「フジくん?」
名前を呼ばれ、ハッと我に返る。
フジ「あぁ!あれ、見惚れてた…」
名前「!!?///」
フジ「あ、ごめん!ちがっ、あの、変な意味じゃなくて…」
つい口が滑ってしまった。
(やっちゃった…)
名前「あの、フジく…」
フジ「名前…ちゃん?」
名前「私に…教えてくれないかな…キスの、仕方…だめ?」
ちょ…っと待って、破壊力。
俺だって男だよ?いつもは優しく接してるけど、
頭の中はあんなことや、こんなことでいっぱいだよ?
フジ「俺で…いいの?」
名前「フジ君じゃなきゃ…嫌だな…?」
こんなこと言われて、手出さない男がどこにいると思う?
フジ「家、行こ」
名前「フジくっ…」
俺は彼女の腕を、
自分でもわかるぐらい少し強引に引いた。
(少し痛いかもしれないけど…ごめんね?)
今日はもう抑えられない…