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不羈奔放【戦国BASARA】

第24章 相手の死か 己の死か 【政宗・慶次】



「おい、スルーしてんじゃねぇぞ」
「え?」
急にずいと詰め寄られ、思わず身を引く。
「勝手に死ぬんじゃねぇぞ。俺の大事なモンが、俺のしらねぇとこで死ぬなんざ、許さねぇからな」
「……」
目をみたび瞬かせる。そして冴はふっと笑った。
「大丈夫。殺されるなら政宗にって決めてるから」
「…おまえ俺の話きいてたか?」
「きいてたきいてた」
冴は半分覆いかぶさってきている政宗を押しのけ、ぐいとお猪口を煽った。はー…と息を吐き、月を見上げた。
「政宗になら、殺されてもいいと思ってるんだよ」
「…しねぇっつってんだろ」
「たらればの話だよ」
小さく笑えば、「ったく」と苦笑される。慶次はそんな二人の光景がなぜだか微笑ましくて、黙って見守っていた。





(けど、この二人は、俺がいること忘れてるんじゃないかなぁ)
慶次は人しれず息をつき、お猪口を煽った。


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choice301〜400
お題配布元:はちみつトースト 様
http://honey0toast.web.fc2.com/

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