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不羈奔放【戦国BASARA】

第7章 君と出会って私の世界が動き始めた【弥三郎】



「さっき、歌ってたよね?」
「…うん」
「もう一回歌って?すごく、上手だった。あと、お手玉も!」
「…いいよ」
冴の要望に応え、お手玉を手にする。スゥッと息を吸い込み、お手玉が放られると同時に、その口から歌が紡がれ始めた。お手玉が歌に合わせて宙を舞う。冴は歌に聞き入り、お手玉に見入っていた。







歌が終わると、お手玉が綺麗に手の中へ帰る。一瞬間があった後、冴が食いついた。
「すごいね!歌もお手玉もすごく上手!いいなー。わたしそういうのは全然できなくて…」
キラキラと目を輝かせて言う冴を見て、子どもの口元がほんの少し、緩んだ。初めて見られた笑顔に、冴はさらに笑みを浮かべる。
2人はしばらくの間、そうやって遊んでいた。

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