第17章 赤井side3
彼女が眠るのを見守った後
いつものように変装を解き
風呂に入ったが
深夜にまた彼女が
赤井に会いに書斎にやってくるだろうと
予想し、再び沖矢に変装した
赤井に会えなければ
彼女の中で赤井の存在が
大きくなっていくんじゃないかと
馬鹿な期待をして…。
いつも通り、書斎で
待っていると
パタパタと廊下を
走る音が聞こえてくる。
彼女の可愛い足音だ
『赤井さーん』
と言いながら
書斎の扉を開き中へ入ってくる
沖「おや、目が覚めたんですか?」
あれ?と目をこすり
不思議そうにこちらを見つめる彼女。
自分は起きているのか
夢を見てるのか分かっていない様子だ
彼女に近付き
優しく抱き上げると
赤井は?と聞いてくる
もっと気になればいい
彼女の脳が俺の事で
いっぱいになればいい
彼女はどうやら本気で
俺と安室くんの仲を
取り持つつもりらしい
そんな一生懸命な彼女が
可愛くて離したくなくて
そのまま自分が使っている部屋へ
連れて来てしまう
ベッドに寝かせて
自分も寝転がる。
彼女は寝惚けたまま
俺の体にくっつき
しばらく経つと静かに
寝息を立て始めた
このまま襲ってしまおうか…
そんな事ばかりが
頭に過る
俺が手を出さないと思っているのか、
無防備過ぎる…
気持ち良さそうに
眠る彼女を見て
深い溜息を吐いた
それから少し眠りにつき
彼女が目を覚ます前に起床する
変装が崩れてないか
チェックを済ませて
再びベッドに潜り込む
沖「名前さん、朝ですよ」
彼女は短い手を伸ばし
俺の存在を確認すると
体を寄せてくっついて来た
頭の下に腕を通し
抱き寄せ乱れた髪をかき分ける
中々起きようとしない彼女に
悪戯をしたくなった
髪の隙間から顔を覗かせた
小さな耳を舌で舐めると
体がビクッと反応し
薄っすら目を開けるが
直ぐに目を閉じてまた寝ようとする
もっと彼女の反応を見たくて
次は耳を甘噛みしてみた
小さく甘い声を漏らす彼女に
ゾクゾクと欲が込み上げた
沖「おや?耳は敏感なんですね」
その声に目を開けたが
俺は構わず耳を口の中に含んだ
『ひゃあっ…!』
可愛い反応をしながら
漸く目が覚めた様子の彼女
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