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【R18】なんの罰ゲームだよ【赤井秀一】

第19章 赤井side5※




そんな彼女の体を
抱き上げて、ぎゅっと
腕に閉じ込める


沖「私の目の届くところに
居てくれるだけでいい」


本心だった


目の届く範囲に居てくれれば
いつでも守ってやれる。
それだけでいい。
何もしなくていい。


それでも彼女は
納得のいかない顔をしていた。


それから彼女は眠たそうに
部屋へ行き、就寝を見守った後
俺はいつもの様に変装を解き
シャワーを浴びて
書斎で読書をしていた


キリが良いところまで読み
本を閉じて静かに目を閉じる


室外から人の気配を感じて
また彼女が起きたのかと
そのまま狸寝入りをした


どうやら寝ていると思い込んだ彼女は
そーっとゆっくり近付いて来る


何か良からぬ事をしようとしているのか
ペンのキャップが外す音が聞こえ
彼女の気配が近付く


瞬時に目を開けて
彼女の腕を掴めば声を上げて
驚く彼女


赤「イタズラとは関心しないな」


持っていたペンを取り上げて
彼女の体を抱き上げ
膝の上に乗せ
ペンをペン立てへ戻した


やいやい言いながら
拳で攻撃をしようとする彼女の
両腕を掴む


赤「ごめんなさいは?」


『ぜぇーったい言わない!
最初に意地悪したのは赤井さんだもん!』


こう言う頑固な所は
征服したくなる衝動に駆られる


彼女の両腕を背中に回し
そこで拘束しても
抵抗をし続ける


虐めたい、キスしたい


片手で彼女両頬をふにっと包み
顔を近づけて唇を貪った


口内で逃げ惑う舌を
絡め取り吸い上げる


目を開け彼女の顔を見ると
ぎゅっと目を瞑っていて
上手く呼吸が出来ていないのか
苦しそうに顔を赤くさせている


次第に、彼女の
目の端から涙が頬を伝ってきて
やり過ぎた、と唇を離し
腕から彼女を解放した


『…赤井さんなんか…だいっきらい!』


その言葉を残し
俺の側から走って逃げる彼女


反省をした


天窓を見上げれば
雨が窓を打ち付けている


ひとつ、溜息を吐く


重い腰を上げて
彼女の部屋まで行き
声を掛けたが無視をされる


鍵を掛けられた扉の向こうで
ゴソゴソと何かやっている様子だったが
急に彼女の気配が消えた


急いでピッキングツールで
鍵を開け中に入れば
開けっ放しの窓に空っぽの部屋


やられた…と同時に
焦りと不安で胸が苦しくなった





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