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【R18】なんの罰ゲームだよ【赤井秀一】

第17章 赤井side3




やいやい文句を言ってくるが
俺からすれば
無防備に俺の横で寝ている
可愛い彼女が悪い。


朝食を済ませた後
リビングでまた何か
考え事をしている彼女


その様子を背後から
見守っていた


うーん、うーん、と
唸りながら考えている様子が可愛い


沖「ふふっ…
今度は何を考えているんですか?」


声を掛けると俺の存在に
全く気付いていなかったみたいで
声を出して盛大に驚いていた


何を考えているのか聞いてみると
俺と安室くんの喧嘩の理由を
知りたいらしい


『やっぱり赤井さんが
安室さんのケーキを
横取りしちゃったのかなぁ…』


どのような思考回路をしたのか
何とも子供っぽい意見が浮上した


純粋で可愛らしい彼女を
微笑ましく思い喉の奥で笑った


すると、腕を組みながら
むすっとした表情で
こちらを見つめてくる。
笑うなと言いたげに。


沖「そんなに簡単な理由で
彼はあれ程人を恨んだりしませんよ」


彼女の頭に手のひらを乗せれば


『食べ物の恨みは怖いんだぞ!』


と言ってきた。
彼女の体を抱き上げ
ソファに腰を下ろし
彼女を膝の上に乗せる


彼女は、
俺が彼の友人を助けられなくて
死なせてしまったと知れば
どう思うのだろうか…


拒絶されるだろうか。
それとも受け入れて
慰めてくれるだろうか。


この件を彼女に
知られたくない…


知られるのが怖いと思ってしまった


不意に伸びて来た彼女の手が
自分の頭を撫でる


その暖かさが心に沁みた


沖「名前さんは優しい人ですね
もっと頭を撫でてて下さい」


『し、仕方ない人ですねっ!』


照れながらも
頭を撫でてくれる彼女に
甘えたくなった


人に頭を撫でられるのなんて
何年振りだろうか…


それはとても心地いいものだった



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