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【R18】なんの罰ゲームだよ【赤井秀一】

第15章 赤井side1




こんな弱そうな女性の体で
大の男に突っ込んで来るとは
中々やるなぁ…と感心したが


赤「大丈夫か?」


と空かさず心配の声を掛けた


『だ、大丈夫です、
そちらこそお怪我は…?
…じゃないわ!誰ですか!』


この変わり様に
思わず笑いそうになったが
今はそれどころじゃ無く
人差し指を唇に当て
何も聞くな、と言う意味を含めて
ジェスチャーを送った後
隠し持っていたクロロホルムを
染み込ませたハンカチを
彼女の口に当てた。


暫くするとかくん、と
体の力が抜けて気を失った彼女。
その体を横抱きして
彼女が使っていた客間のベッドへ運んだ。


眠る彼女を見て
初めて出会った時のことを思い出す


あれは俺が髪を切る前だったか…


彼女は俺の姿を見ても
会った事を覚えていない様子だった


少し退屈になっていた
沖矢昴の生活に
楽しみが出来たという訳か。


そんな事を思いながら眠りについた


翌朝、彼女よりも先に起きて
沖矢昴に変装し終わった頃
ボウヤからメールが届いて
その中を確認すると
どうやら彼女は直ぐに危険に
足を突っ込む所があるから
見張っていてほしいと
連絡が来ていた


確かに昨夜の事を考えれば…。
ボウヤの頼みだ。
聞かない訳にはいかんだろう。


彼女も起きて来た様で
何やら書斎で探し物を
している様子だった。


沖「おはようございます、名前さん」


後ろから声を掛けると
盛大に驚いていて
そんな彼女が小動物の様に可愛いと
思ってしまう


慌てて挨拶を返す彼女


書斎で何をしていたのか聞けば
昨夜の出来事を話してくれて
何か痕跡は無いのか
探しているみたいだった


うーん、と腕を組みながら
悩んでいる彼女の姿も
可愛くて、触れたくて
つい、手を伸ばした


頭に手を置くと
柔らかくてつやつやとした髪の感触
少し頬を赤らめる顔


もっと触れたいという衝動を
ぐっと堪えて


沖「きっと、悪い夢でも見たんですよ」


と、昨夜見られた赤井秀一の姿を
誤魔化した


彼女は天然なのか純粋なのか
その言葉を有難い事に
本気にしていて
それも可愛いと思ってしまう



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