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【R18】なんの罰ゲームだよ【赤井秀一】

第15章 赤井side1





2度目の再開で
どこか浮ついた気分にでも
なっていたのだろう


隣に住む阿笠博士の家へ
行った彼女の話を盗聴器で
聞いていれば
どうやらこの工藤邸に
泊まる気だったらしい


即座に作りかけだったカレーを
鍋ごと手に取り
阿笠邸へ向かった


沖「あのー、カレーのお裾分けに
来たんですが…皆さん何かあったんですか?」


と我ながら白々しく聞くと
彼女はむすっとした表情で
お前のせいで予定が崩れたんだよ、と
目で訴えて来た


コ「昴さん、名前姉ちゃんがね
新一兄ちゃんの家に
泊まるつもりだったんだけど
昴さん今居候してる状態だし…」


と、ボウヤが困った顔で訴えて来て。


唇が意思とは逆に動いていた


沖「私は構いませんが」


と。


自分でも驚いて
冷静にカバーに入る


沖「でも、知らない男と
一緒に過ごすとなると警戒しますよね」


彼女の方を見れば表情をころころ変えて
先程までむすっとしていた顔が
驚いた表情をした後、
ぱぁっと花が咲いた様に笑顔になった


『え、全然大丈夫!』


本当に、何も知らない
汚い物を見た事が無いような
子供のまま体だけが成長したような
純粋な彼女に益々興味が湧いた


見知らぬ男と一つの屋根の下で
一夜を明かすと言うのに
この警戒心の無さには少し驚いたが。


その夜、彼女が空いている客間で
眠った事を確認すると変装を解いて
風呂に入り、その後書斎で
彼女の事について調べていた


その時、室外から物音が聞こえ
咄嗟に書斎のデスクの中の
クロロホルムに手を伸ばした


たまたま読んでいたミステリ小説で
都合よく人を眠らせる薬品、
クロロホルムが出て来たもので
もし、そんな場面があれば
役に立つと思い仕入れてみたが
まさか本当に使う時が来るとはな。


それをハンカチに染み込ませ
隠し持った。


バーンと勢いよく開かれた扉
そこに立っていたのは
ホウキを片手にパジャマ姿の彼女


アメリカから日本にやって来たから
時差ボケで夜中に
起きてしまったのか?と考えたが
今は悠長なことを考えている間は無くて


『そこまでだっ!』


と泥棒でも見る様な目で
ホウキを片手に飛びかかって来た。
だが、前につんのめったのか
彼女は俺の胸にダイブしてきて
倒れない様に抱き止めた


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