第14章 好きの意味
赤「ほら、ごめんなさいは?」
『ごめんにゃひゃい』
素直にそう言えば
頬から手を離してくれた
………って
赤井さんのペースに
乗せられて堪るかぁ!
私は手をピストルの形にして
人差し指の先を赤井さんの
額に突き刺した
『そこまでだ!手を挙げろ!』
赤井さんは両手を高く上げる
赤「ホォー…
この俺をどうするつもりかな?」
くっそー、こんな状況でも
余裕な赤井さん腹立つ〜!
『悪い大人はこの私が
成敗してやる!バァン!』
と、ピストルを撃つ真似をした
赤「ゔぅ…」
赤井さんはピストルに
撃たれた人の真似をする
妙に上手いな…この演技
どこかでやった事があるのか?
それとも学生の頃は演劇部か?
と推測していると
私達以外の声がした
コ「二人とも何してるの?」
『しんっ…コナンくん!?』
新一こと、コナンくんが
そこに立っていた
赤「やぁ、ボウヤ。来ていたのか」
さっきまでソファで
死んだふりをしていた赤井さんが
むくっと起き上がる
『コナンくんいつから居たの?』
コ「名前姉ちゃんが
ピストルを構えた所らへん」
くっそ〜、そんな所から
見られていたのかー!
コ「…で、何してたの?」
赤「いやなに、名前が
構ってほしいみたいだからな
遊んでいただけだ」
『違うもん!
私が遊んであげてたの!』
赤「ホォー…そうか
俺は遊ばれていたのか」
わざとらしく
しょぼんとする赤井さん
コ「名前姉ちゃん、
赤井さんで遊んだらダメだよ」
『えー!コナンくんは
私の味方じゃないの!?
赤井さんの味方なの!?』
私はコナンくんの
肩をがっと掴んだ
コ「あははー…」
苦笑いをするコナンくんに
私もしょぼんと肩を落とした
赤井さんは勝ち誇った顔をしながら
コーヒーを淹れてくると言い
キッチンへと向かった
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