第19章 赤井side5※
赤「そう言われると
俺も多少は傷付く…」
傷付いてなどいないが
わざとそう見せてみた
が、それに追い打ちをかけるかの如く
罵倒を浴びせられる
『いい歳した大人が
幼女をペロペロして
ロリコン以外に何があるっていうの!』
強気に出てくる彼女が可愛くて。
赤「俺はもっといやらしい所まで
ペロペロしたいんだがな…」
と、彼女の手を掴んでいない方の手で
彼女の股の間をするりと撫でてみた
『ばかっ!こ、これ以上すると
家出してやるんだからっ!』
彼女が家出なんかすれば
ボウヤとの約束である、
彼女を守るという事も
実行しづらくなる
これはやられたと
素直に謝れば
どこか納得いかない様子で。
俺も少し羽目を外したかと
心の隅で反省をした
お昼が過ぎて
沖矢がいない事に
違和感を感じ始めた彼女
そろそろ、沖矢に戻らないと
勘のいい彼女が
何かに気付いてしまうかもしれないな
自分の分身に
再び嫉妬をして。
彼女に眠剤入りの
コーヒーを飲ませて一度眠らせる
赤「おやすみ、名前」
ソファの上で寝息を立て始めたのを
確認すると体を抱き上げ
彼女が使用している部屋へ運ぶ
ベッドに寝かせ
布団を掛けると額にキスを落とした
赤「早く…俺に堕ちてくれ」
そう呟きを残し
彼女の部屋を後にした。
手早くメイクを済ませて
沖矢昴に変装する
もうこの姿になるのは慣れた
組織を欺く為。
組織と戦う為。
なのに、彼女が現れてから
少し…いや、かなり
気が抜けている
赤井でいる時が増えた。
彼女の事を想えば想うほど
沖矢ではなく、
赤井で居たいと思ってしまう
組織の脅威を知らない彼女は
子供の姿に変えられたというのに
平凡で純粋で汚れを知らない
そんな所に惹かれたのかも知れんな…
書斎で読書をしていると
パタパタと廊下を走る可愛らしい足音
彼女が目を覚ました様だ
『そこにいるのは分かっているんだぞ!』
彼女の声と同時に
書斎の扉が勢い良く開けられた
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