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刀剣乱舞/天青 【刀剣乱舞】

第6章 浅葱色の相棒


時は来た。
悠青と加州清光が鍛刀場に立つ。刀掛けに据えられた打刀を見つめる。ごくり、と加州清光の喉が鳴った。悠青の指が刀へと伸びる。指先が刀に触れるとふわりと桜の花弁が舞い始める。それらは咲き誇るようにかたまりとなり、形づくっていく。下側がばさりと散り、布を揺らす。はためいた色は、浅葱色。加州清光の目が、見開かれた。浅葱の裾にはだんだら模様。紺の袴に胸には防具。白い首巻きがゆらりとし、そのさらに上で青みがかった黒髪が揺れた。目を開いた彼の色は、澄んだ青色をしていた。
「僕は大和守安定。扱いにくいけど、いい剣のつもり。…えっと、よろしく、主」
小さく笑んだ顔に悠青が頷く。
「俺はこの本丸の審神者、天刃悠青だ。よろしく頼む、大和守安定」
「うん!」
「やっ…すさだ!」
ぐい、と悠青を押しのける勢いで、後ろにいた加州清光が乗り出した。大和守安定はぱちくりと目を数度瞬かせたあと、えっ?と小さく声を漏らした。
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