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刀剣乱舞/天青 【刀剣乱舞】

第5章 初出陣ー本能寺の変


「お前のせいじゃない。俺が油断しただけだ」
「でも、」
「お前のせいじゃない」
ぽん、とその八の字眉よりも上に手を乗せる。安心させるように撫でると、しゅんとうなだれたものの、自分を責める言葉は出てこなかった。その顔を見ながら、悠青は続ける。
「むしろお前のおかげで俺は斬られずに済んだ。ありがとう、清」
「き、よ…?」
きょとんと目を瞬かせる加州清光に小さく笑みを浮かべて立ち上がると、悠青は彼に手を差しのべた。突然の呼び名に戸惑いつつも手を伸ばし、その手をとって立ち上がる。辺りを見渡してみると、先程と空気がかわったことが感じ取れた。
「…終わった、のか?」
「そのようだね」
歌仙兼定が振り返ると、そちらには駆けて来る和泉守兼定達の姿があった。時間遡行軍は殲滅され、歴史通りに織田信長が死に、明智光秀が短い天下をとった。燃え盛る本能寺をしばし見つめた後、彼らは彼らの本丸へと帰還したのであった。
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